研究内容
マウスの乳腺組織内のケモカイン(SDF-1、CXCR4、BLC)について
1. 目的
ホルモンやサイトカインとよばれる生理活性物質は、私たち高等動物の形成、機能を構成している細胞間の様々な協調をコントロールする分子で、ある細胞が産生し、別の細胞の受容体とよばれる分子に結合することによりその細胞に新たな活動を開始させる。
これらの物質のうち、多量に産生されるホルモンは古くから研究が進んできたが、ごく少量産生されるサイトカインは、近年の研究技術の進展により急速に研究が進み、私たちの体の形成や機能に非常に大切な働きをしていることが明らかになってきた。
私たちの体を形成する細胞の種類や機能が多いためか、これらの働きをコントロールするサイトカインも数多く存在し、どのサイトカインが私たちの体の形成や機能のどの部分でどのように働いているのかは未だ明らかになっていない。
これがわかれば、私たち高等動物の体形成や機能のしくみや、その異常によって引き起こされる病気の原因、治療方法も明らかになる可能性がある。
今回調査を行うケモカインとは、体内で分泌されるタンパク質である。
ケモカインは免疫系で作用しており、上記で述べたサイトカインの一種に分類される。
作用としては、体内に異物(体に害を及ぼす化学物質やウイルスなど)が入ってきたときに正常に免疫機能を働かせるため、好中球や単球を遊走させる働きをしている。
これらのケモカインのうち、特にリンパ球や樹状細胞を遊走させ、リンパ系組織の形成・維持および免疫応答に重要な役割を果たす、SDF-1とその受容体であるCXCR4、BLC注目した。
今回研究にはマウスの乳腺を使って実験を行う。その理由は、以下のような予測を立てたからである。
マウスの子どもは、生まれたばかりのころは免疫機能が不完全である。
よって、赤ちゃんのマウスは免疫物質を豊富に含む母親のミルクを飲むことで、免疫機能を得る必要がある。
すなわち、メスのマウスは初乳と呼ばれる生まれたばかりの子どもに与えるミルクの中に、たくさんの免疫物質を含んでいる。
そのため、出産直前から直後にかけて、母マウスのミルクを作る組織である乳腺内の免疫物質の量は急上昇する。
以上のことから、我々はこの初乳を作り出している時期にケモカインの量が上昇するのではないかと考えた。
以上の理由から、今回の研究では出産の準備をしている時期、初乳を作っている時期、授乳をしている時期、子どものいない時期といった様々な時期で、メスのマウスの乳腺内のケモカイン量がどのように変化するかを調べるために行う。
2. 方法
今回の実験では10週齢の処女マウスを用い、それぞれ未交尾、交尾後10日、18日、19日(出産直前)と、出産後0日(出産直後)、1日、2日、10日、離乳後5日目の9種類の時期のマウスを10匹ずつ、計90匹を用いて行う。
まず、それぞれのケモカインのmRNA量を調べるために、RT-PCRを行う。
プライマーはそれぞれ以下のように設計した。(F:Forword、R:Reverce)
BLC : F- ctccaggccacggtattct R- tagtggcttcaggcagctct
CXCR4: F- acggctgtagagcgagtgtt R- tggtaacccatgaccaggat
SDF-1 : F- gctctgcatcagtgacggta R- aagtcctttgggctgttgtg
そして、それぞれのタンパク質の発現を調べるため、免疫組織化学を行い、どういった細胞でどれくらい発現しているかを調べる。
3. 経過
これまで、私たちの研究室ではそれぞれの実験方法を確立させてきた。そして、これから実際に測定をする段階に入っている。
現在はサンプルを集めており、徐々に測定を行っている。
1. 目的
ホルモンやサイトカインとよばれる生理活性物質は、私たち高等動物の形成、機能を構成している細胞間の様々な協調をコントロールする分子で、ある細胞が産生し、別の細胞の受容体とよばれる分子に結合することによりその細胞に新たな活動を開始させる。
これらの物質のうち、多量に産生されるホルモンは古くから研究が進んできたが、ごく少量産生されるサイトカインは、近年の研究技術の進展により急速に研究が進み、私たちの体の形成や機能に非常に大切な働きをしていることが明らかになってきた。
私たちの体を形成する細胞の種類や機能が多いためか、これらの働きをコントロールするサイトカインも数多く存在し、どのサイトカインが私たちの体の形成や機能のどの部分でどのように働いているのかは未だ明らかになっていない。
これがわかれば、私たち高等動物の体形成や機能のしくみや、その異常によって引き起こされる病気の原因、治療方法も明らかになる可能性がある。
今回調査を行うケモカインとは、体内で分泌されるタンパク質である。
ケモカインは免疫系で作用しており、上記で述べたサイトカインの一種に分類される。
作用としては、体内に異物(体に害を及ぼす化学物質やウイルスなど)が入ってきたときに正常に免疫機能を働かせるため、好中球や単球を遊走させる働きをしている。
これらのケモカインのうち、特にリンパ球や樹状細胞を遊走させ、リンパ系組織の形成・維持および免疫応答に重要な役割を果たす、SDF-1とその受容体であるCXCR4、BLC注目した。
今回研究にはマウスの乳腺を使って実験を行う。その理由は、以下のような予測を立てたからである。
マウスの子どもは、生まれたばかりのころは免疫機能が不完全である。
よって、赤ちゃんのマウスは免疫物質を豊富に含む母親のミルクを飲むことで、免疫機能を得る必要がある。
すなわち、メスのマウスは初乳と呼ばれる生まれたばかりの子どもに与えるミルクの中に、たくさんの免疫物質を含んでいる。
そのため、出産直前から直後にかけて、母マウスのミルクを作る組織である乳腺内の免疫物質の量は急上昇する。
以上のことから、我々はこの初乳を作り出している時期にケモカインの量が上昇するのではないかと考えた。
以上の理由から、今回の研究では出産の準備をしている時期、初乳を作っている時期、授乳をしている時期、子どものいない時期といった様々な時期で、メスのマウスの乳腺内のケモカイン量がどのように変化するかを調べるために行う。
2. 方法
今回の実験では10週齢の処女マウスを用い、それぞれ未交尾、交尾後10日、18日、19日(出産直前)と、出産後0日(出産直後)、1日、2日、10日、離乳後5日目の9種類の時期のマウスを10匹ずつ、計90匹を用いて行う。
まず、それぞれのケモカインのmRNA量を調べるために、RT-PCRを行う。
プライマーはそれぞれ以下のように設計した。(F:Forword、R:Reverce)
BLC : F- ctccaggccacggtattct R- tagtggcttcaggcagctct
CXCR4: F- acggctgtagagcgagtgtt R- tggtaacccatgaccaggat
SDF-1 : F- gctctgcatcagtgacggta R- aagtcctttgggctgttgtg
そして、それぞれのタンパク質の発現を調べるため、免疫組織化学を行い、どういった細胞でどれくらい発現しているかを調べる。
3. 経過
これまで、私たちの研究室ではそれぞれの実験方法を確立させてきた。そして、これから実際に測定をする段階に入っている。
現在はサンプルを集めており、徐々に測定を行っている。
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